今回は、東洋医学的な考えが
皆さんの持つ不調をどうとらえて、どう改善への道筋を立てるのか、鍼灸がどう関われるのか
現代医学と東洋医学の違いなどを挟みながら、お話していきたいと思います。
例えば、このような不調を抱える方がいるとします。
__________
30代の女性で、一番のお悩みが『頭痛』
その他に、
・動悸
・不眠
・肩こり
・月経痛
・不安感、焦燥感
といった症状がある
__________
とても辛そうですが、こういった様々な不調を抱える方はとても多いです。
日々、我慢しながらほんとーーに頑張っているのですよね。
さてこの場合、まず現代医学に頼り、怖い病気が隠れていないか診てもらうことが
考えられるアプローチの第一選択肢になるでしょう。
・頭痛…脳神経内科
・動悸…循環器内科
・肩こり…整形外科
・月経痛…婦人科
・不眠…内科や心療内科
・不安感、焦燥感…心療内科
このように、それぞれの症状に対して
専門の科で原因を探すことになります。
その過程で大きな病気が見つかるかもしれません。
そうなれば現代医学に頼るのがベストです。
ですが、はっきりとした原因が見つからず
鎮痛薬、抗不安薬、睡眠導入剤、湿布
などを使用して、とりあえず症状を和らげる、という対処療法的な治療になってしまうことも少なくありません。
東洋医学では、これらの症状をすべてひっくるめて、つながりを見つけ出して
おおもととなる原因を見つけていきます。
身体は内臓1つ1つがバラバラに宙に浮いているのではなく
すべてつながりを持って、お互いに助け合いながら働いています。
ですので、出ている症状もすべてつながっていて
原因も共通していると考えます。
原因にアプローチできれば、つらい不調にフタをするのではなく
不調が出にくい体質に身体を変えていくことができます。
しかも鍼灸を使えば、自分の身体がもともと持っている
自然の力を利用することができるので優しく調えることができるのです。
病院に行っても原因が分からず不調に悩まれている方はぜひ、東洋医学と鍼灸を頼ってみて下さいね。