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東洋学的な鍼灸って いったいどんなことをするの?

東洋医学的な鍼灸って
受ける側としてはすごく不思議なんですよね。

私は知識ゼロの時に
鍼灸を受けたことがあるのですが
痛い部位ではなく
そこから遠い手足に
鍼やお灸をしたりするので
頭の中は疑問だらけ。

そんなことを思い出して

もしかしたら
東洋医学的な施術の
独特な世界観に
不安を感じてしまう方も
いらっしゃるかも
と思いましたので

どのような思考で
施術をしていくのか
その流れの一部を
ご紹介したいと思います。

(※東洋医学的な鍼灸と
ひとくちで言っても
いろいろな流派や考え方があります。
ここでお話する内容は
私が学んだ1つの考え方である
と思っていただけたら幸いです)

では前回の例で考えていきましょう。

30代の女性で

主症状が 『頭痛』 
その他に、
・動悸
・不眠
・肩こり
・月経痛
・不安感、焦燥感
といった症状がある

施術するための
道筋をたてる材料となるのは

その方の
・体格・顔色・肌・舌・爪などの外見
・声や呼吸の音
・脈やお腹を触った時の感触
・問診でお話しいただいた内容
などです。

これらを分析して
総合的に判断していきます。

まずは
この症状を
「気・血・水」のうちの
どれが
どのように
バランスを崩しているのか
みていきます。

今回の例では
「血の不足や巡りの悪さ」
が関係している
と考えたとします。

続いて
「血の不足や巡りの悪さ」
の原因となる
内臓はどこなのか
を見つけます。

気・血・水の異常は
内臓の不調から始まる
と考えるからです。

そして
実際の施術では
その内臓につながっている
気血の通り道(経絡と言います)にあるツボに
鍼やお灸で
刺激を入れて
身体を調えていくのです。

基本的に
大事なツボは
手足に集まっていたりするので
私が体験した時のように
不調がある場所と全然違うところに
鍼やお灸をすることが多いのですね。

これが施術の全体像です。
(実際には
もう少し考えなければいけないこともありますが)

鍼灸師は
こんなことを考えながら
学んだ知識を総動員して
施術をしていきます。

とはいえ
「やっぱり得体が知れない」
という感覚が拭えない方も
いらっしゃるかと思います。

その場合には
鍼灸師は
国が定めた養成施設で
最低3年間
きちんと東洋医学を学んで
国家試験を受けている

ということも
安心材料にしていただきたいです😊

鍼灸って怪しいな、怖いな
と思っている方の不安が
少しでも軽くなり

不調に悩んだときに
「鍼灸行ってみようかな」
と思ってもらえたら
嬉しいです。